セカンドスクリーンでユニバーサルデザインを

この作品は、NPO法人メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)が配給しています。masc.jpg
MASCは「感動をみんなのものに」をキャッチフレーズに、映画館や劇場、そして家庭まで、
映像コンテンツのバリアフリー化から、より豊かな社会づくりに取り組んでいるNPOです。
「渚のふたり」という素晴らしい作品と出会い、バリアフリー上映が当たり前のものとなるために
最新システムを使って一般劇場公開します。

*日本初のバリアフリー字幕 & いつ どの回に行っても音声ガイド付き

「渚のふたり」では、ロードショーとしては日本初の取り組みを2つ実施します。
1つめは、通常の翻訳字幕を、耳の不自由な人にも理解しやすいバリアフリー字幕に改訂しての上映。
もう1つは“いつどの回に行っても”イヤホンで音声ガイドが聞ける上映です。
スマホアプリ「おと見」を使うことにより、字幕や音声ガイドを、スマホ等の携帯端末でも見られます。
※実施劇場は限定されます。詳しくは劇場情報をご覧下さい

「映画の未来」へ

スマホアプリで「日本語吹き替え+音声ガイド」を聞く、「英語字幕」を見る

ipod.jpg映画本編の音声に対し、「日本語吹き替え+音声ガイド」「英語字幕」が同期する、iOS用「おと見」アプリを使用します。このアプリは、映画館のスピーカーから聞こえる音声をマイクで拾って字幕や音声ガイドなどを同期させます。音声には音声電子透かしが挿入されていて、タイムコードと作品識別コードを読み取る事により、ひとつのアプリケーションで複数の作品に対応することも可能です。このiPod touchは映画館で貸出します。(数に限りがあります)
電波、無線LANは一切使用しませんので、映画館の設備投資を最小限にする新しい提案です。
既に日本の映画館にも盗撮防止で使用されているシボリューション社の音声電子透かし技術を使っています。
*シボリューション社の音声電子透かし技術(SyncNowLinkIcon
協力:アイティアクセス株式会社LinkIcon

洋画における「バリアフリー字幕」をスクリーンに表示

jimaku.jpg邦画の「バリアフリー字幕」上映は少しずつ増えてきましたが、洋画における「日本語字幕」は台詞の字幕のみで、耳の聞こえない、聞こえにくい方にとって、非常に分かりにくいものです。実は洋画には必ず字幕が付くということで、聴覚障害者には洋画ファンが多く、「バリアフリー字幕」が求められています。「バリアフリー字幕」とは、話者名(誰が話しているか?)、効果音(ドアをノックする音等)、音楽など、台詞以外の要素が取捨選択されて表示されているものです。
今回の上映では、韓国語音声に対して、バリアフリー字幕をスクリーンに表示します。また話者を判別しやすいように、ヨンチャンとスンホの字幕の色を変えています


日本ではようやく、芸術へのアクセス保障を含む「障害者権利条約」の批准が決まりました。超党派による「障害者の芸術文化振興議員連盟」が設立され、映画のバリアフリー化についても議論も始まりました。映画・映像業界も本気で対応を検討すべき時期が来たといえます。耳が聞こえない、聞こえにくい方には字幕、目が見えない、見えにくい方には音声ガイドが必要です。
私たちは映画・映像のバリアフリー化を単なる福祉対応とは考えていません。超高齢化社会、そして2020年東京オリンピックに向かう日本において、この動きがユニバーサルデザインの推進になり、国際的評価も高まるでしょう。またその手法、技術はマーケットの拡大に結びつき、ひいては「映画の未来」につながっていくのではないでしょうか。